先月末に使わなくなった学生服・セーラー服について被災された方のために集めたいということをお知らせし,ご協力をお願いしていました。
ある日,学校に埼玉県の方からメールが届きました。私たちの呼びかけに賛同してくださり,学生服を2着送りたいとの内容でした。大変ありがたくうれしいお話に早速返信し,お願いしたところ,すぐにクリーニングに出して送ると言ってくださいました。しっかりと梱包された学生服2着が本校に到着したのは30日。離任式で登校していた3年生に話をしたところ,大変驚き,喜んでいました。
3年生からも離任式後クリーニングした制服が届いています。ありがとうございます。今回の地震による災害は大変残念なことですが,今回ほど人とのつながりや思いやりを感じたことはありませんでした。3日間,1・2年生だけで朝行った募金活動で17万円という募金が集まったこと,学生服も卒業生が協力してくれたり離れたところからも協力してくださる方がいること,…いつもはなかなか実感できなかった温かさを感じます。
埼玉の方のメールから一部を紹介します。
「今回私が制服を送らせていただくことになった経緯をお話しさせてください。元々は個人の方のために物資を集めたのがきっかけでした。宮城で津波に遭い,家もすべて流されてしまった中1生のためにスニーカーや衣類を集めるという作業をしていた中で学生服も集まったのです。周囲の人はとても協力的で必要な物はすぐに集まり,人のつながりってすごいなと感激していたのですが,その男の子は学校で地震にあったため学生服は無事だということがわかりました。せっかく善意で集まった学生服だったので,どうにかして被災者の方のお役に立てたいと思い,パソコンに向かって一生懸命探しました。」そこで本校のHPを見つけていただいたそうです。埼玉のお母さんたちが協力して送ってくださったという貴重な心がこもった学生服なのです。
一度もあったことがない方とこのような形でつながりをもつことができたこと,被災された方のことを日本中で考え,何かをしたいと思い,行動していること…このようなことを考えるとこの後の未来が明るいものになるように感じています。人とのつながりをこれからも大切にしていきたいと思います。
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